――庭に降りるとむせるような花の香りであふれていた。
ここにいると頭までおかしくなってしまいそうだ。
そんな中、一人の少女が薔薇の世話をしていた。


……あら、お客様。ここはまともな人にはきつい場所よ?
貴方がもし腐っていないというのなら、早々に館の中に引き返すことね。
……でももしも貴方が私たちと同じだというのなら、歓迎するわよ?


どうも好意を持たれているようだが……


詳しく話を聞く
「北の館な呟き帳・腐」と書かれた古い本を読む